書海社

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平成19年4月課題

4月課題の1Pアドバイス

書海社  谷村 雋堂

「人生許与分」

 単純な左右の払いから成る字。それだけに

  線の伸び、太さ、長さ、角度、湾曲度など

  全体の調和に留意が必要。「右払い」は、

  右へ払い去るのではなく、払った筆は元に

  返す気持ちで、鋒先で払い蹴る気分で。

 最初の「ノ」の位置、大きさで表情の変わ

  る字。この場合、やや左下に寄せて短めに

  書き、その分、横画をやや右上がりにし、

  縦画は右に寄せて上部を伸ばしている。

 偏旁から成る字。旁が長くなる分、言偏も

  細長く、少し右上がりを強く書いている。

  折手本に書かれた字は横幅の制限がある。(*1)

  半紙の場合は、言偏の上横画をやや左に、

  旁の下横画をやや右に伸ばしてもよかろう。

(*1)芳翠の手本は「折帖」に書かれたもので、やや幅が狭く制限されるのに対し、「半紙」で習う場合は、少し幅広く書ける書けるので、左右に線を伸ばしても良かろう、と言うことです。)

 「與」の略字体で古くから使われている。

  「仏」や「台」なども同様。使い方に注意。

  下部の長くて強い横画をくわえ込むように

  包んで絶妙のバランス。その抱懐の大きさ、

  湾曲度とハネから横画への筆脈が肝要。

 「分」字の異形。筆順は左上から下へ三画

  の斜画を先に書き、右の長く止める斜画が

  最後。従って、三斜画は左を開くよう角度

  に注意し、空間での筆の連絡を断たぬこと。

  下の画のハネも右の止めに筆脈が繋がる。


[学生書海」(4月号)の「今月の一字」