書海社

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支部だより 「北斗支部」

 大門碑林とワイナリーを訪ねて

支部だより 「北斗支部」佐藤東苑先生 主宰

【拓本体験記】    中野菖香記

 梅雨の合間の六月三十日、心配された天候も参加者の熱意により好天に恵まれ、北斗支部書道会による「大門碑林とワイナリーを訪ねるツアー」が行われました。
 今回の企画は、師・佐藤東苑先生の(財)書海社理事就任と古稀の祝を兼ねての研修旅行になりました。
 北本を午前八時に出発し、開通間もない圏央道を利用、一路山梨に向かう。車中では佐藤先生より大門碑林の説明があり、皆熱心に耳を傾けていました。
 バスは順調に走行し、定刻午前十時三十分に大門碑林公園に到着しました。まず目を見張るのは、丘陵地に美しい石垣を配置し、朱色の建物が古の唐の時代を彷彿させる景観です。
 公園内に一歩足を踏み入れると、五年の歳月をかけ、中国の山西省の西安碑林と山東省の曲阜碑林の名碑を集めて造られた大門碑林は壮大で、中国や日本書道史上画期的な事業だと言われるゆえんであります。
 書聖・王羲之の字を集字した集王聖教序碑をはじめ、西獄華山廟碑、禮器碑、曹全碑、高貞碑、九成宮醴泉名碑など十五の名碑が私たちを迎えてくれました。書に携わる者の一人として、百代の年月を経て今に伝わる先人達の気概に圧倒されました。
 
採拓状況
さらに全員で初めての拓本体験に挑戦いたしました。
まず画仙紙を碑面に貼り、霧吹で紙を密着させ、ハケで空気を抜く。(この段階で碑と紙との間に空気が入らないようにする)
次に、豚毛ブラシで文字の窪みに紙をしっかりと叩き込みます。
最後はタンポによる墨入れです。タンポに油墨をつけ、画仙紙の端からむらのないように墨を打っていく。
 万遍なく墨を付け終わったら、墨むらが無いか確認し、画仙紙をはがし新聞紙の上に広げて乾かします。
 指導員による採拓の説明を受けた後、机上型の色紙に挑戦する人、石鼓文、蘭亭序、俳句等横壁面に挑戦する人と二組に分かれ作業開始。
実際に作業に入ると風が強かった為、大きな作品では紙を上手く碑に貼りつけることが難しく、また、ブラシでの叩き込みでは腕が疲れてしまい、暑さと疲労で悪戦苦闘の連続でした。それでも皆必死に二枚仕上げました。
 自分で作成した拓本に皆満足のようで、今後の研修資料に役立てよと大切に持ち帰り、書の世界にひたりながらの三時間はあっという間に過ぎてしまいました。
 昼食は「幸せの丘 ありあんす」で日頃交流できない仲間との楽しい時間となりました。 
 次に山梨県特産のワイナリー工場を訪ねました。美味しいワインができるまでの工程を改めて研修、さらにワインに愛着を感じるようになりました。
 日々の忙しさから解放され、充実した一日となりました。
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